デイケアとデイサービス
どちらが合う?かんたん診断
「デイケア」と「デイサービス」は名前は似ていますが、目的も職員体制も別のサービスです。ご本人の状況にいくつか答えると、どちらが近いかの目安がわかります。
監修:やまねこ(運動器認定理学療法士・リハビリテーション科主任)
1. いくつか教えてください
2. 診断結果
次に気になること
3. 違いを比べる
| 項目 | 🏥デイケア通所リハビリ | 🏠デイサービス通所介護 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 医師の指示による、リハビリ中心の機能回復・維持 | 入浴・食事などの生活支援と、日中の居場所づくり |
| 実施場所 | 病院・診療所・老人保健施設などに併設 | デイサービスセンターなど(単独で設置できます) |
| 職員体制 | 常勤医師1名以上、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などのリハビリ専門職 | 看護職員、機能訓練指導員(資格の幅は広め)、生活相談員 |
| 入浴介助 | 対応する事業所もありますが、必須ではありません | 主なサービスの一つとして提供されます |
| 費用の目安 (1回・1割負担・通常規模・7〜8時間) | 約760〜1,380円 762〜1,379単位。別途、加算と食費がかかります | 約660〜1,150円 658〜1,148単位。別途、加算と食費がかかります |
| こんな方に | 退院直後で機能回復を優先したい方、医療的な管理も必要な方 | 日中の見守りや入浴を中心にしたい方、介護する家族が休む時間もほしい方 |
要支援1・2の方の場合、デイサービスは市区町村が行う「総合事業」の通所型サービスに変わっています(内容はほぼ同じですが、家族の休息を目的とした利用は想定されていません)。デイケアは、要支援の方も引き続き介護保険の予防給付として利用できます。
短時間(1〜3時間程度)のデイケアは、送迎の体制が整っていない事業所があり、ご家族が送り迎えを担うことがあります。半日〜1日型のデイケアや、多くのデイサービスでは送迎が付いていることが一般的です。利用を決める前に、事業所に送迎の有無を確認しておくと安心です。
上の金額は基本報酬(2024年度介護報酬改定の単位数)を1単位10円で計算したものです。実際には、事業所ごとの加算(処遇改善加算・入浴介助加算など)が上乗せされて1〜2割ほど高くなることが多く、さらに食費などの実費が別にかかります。地域区分によって1単位の単価も変わります。正確な金額は、ケアマネジャーや事業所に確認しておくと確実です。要介護の方は、デイケアとデイサービスを、曜日を分けて併用することも可能です(ケアプランによります)。要支援の方は、同じ月に両方を使うことはできません。
デイケアの方が単位数は高めですが、その分リハビリ専門職の関わりが手厚くなります。「リハビリをしたいから必ずデイケア」とは限らず、機能訓練指導員が配置されたデイサービスでも十分な場合があります。ご本人の目的と、通いやすさの両方から選ぶのがおすすめです。
4. 次にやること
- 担当のケアマネジャー(いなければ地域包括支援センター)に、この診断結果を伝えて相談します。
- 気になる事業所は、契約前に見学・体験利用ができます。実際の雰囲気やリハビリの内容を見て決めることをおすすめします。
- デイケアを希望する場合は、かかりつけ医の意見も参考にします(リハビリ計画は医師の指示に基づくためです)。
よくある質問
デイケアとデイサービスは、両方使えますか?
要介護の方は使えます。曜日を分けて、たとえば「週1回はデイケアでリハビリ、週2回はデイサービスで入浴」のように組み合わせる方もいます。要支援の方は、同じ月に両方を使うことはできず、どちらか一方を選びます。ただし、合計の利用量は要介護度ごとの上限(区分支給限度基準額)の範囲に収める必要があるため、組み合わせ方はケアマネジャーと相談して決めます。月々の費用は自己負担シミュレーターで試算できます。
要支援でも使えますか?
デイケアは「介護予防通所リハビリテーション」として使えます。料金は回数ごとではなく月ごとの定額で、要支援1は2,268単位、要支援2は4,228単位です(1単位10円・1割負担なら、月2,268円・4,228円)。デイサービスは、市区町村が行う「総合事業」の通所型サービスに変わっています。国が示す基準では週1回程度で月1,798単位ですが、内容や料金は市区町村によって異なり、お住まいの地域包括支援センターで確認できます。どちらも、別に加算と食費などがかかります。月々の自己負担は自己負担シミュレーターで試算できます。
「リハビリをしたいならデイケア」で合っていますか?
目安としては合っていますが、それだけで決める必要はありません。デイケアは医師の指示のもと、理学療法士・作業療法士などのリハビリ専門職が関わる体制が整っています。一方、デイサービスにも機能訓練指導員が配置されており、個別の機能訓練に力を入れている事業所もあります。退院直後で回復が見込める時期はデイケアを使い、状態が落ち着いてきたらデイサービスに移る、という使い方もよくあります。
見学のときは、どこを見ればいいですか?(理学療法士の視点から)
- ご本人と同じくらいの状態の利用者が、どんな訓練をしているか
- リハビリが「一人ひとりの個別訓練」か「みんなでの体操」中心か、1回あたり何分くらいか
- 送迎車への乗り降り、入口の段差、トイレの広さなど、ご本人が実際に動く場所
- 訓練や入浴の合間に、何もせず待つ時間がどれくらいあるか
- リハビリの目標を、ご本人・ご家族と一緒に決めてくれるか
パンフレットだけではわからない部分なので、できれば体験利用で、ご本人が過ごす様子を見てから決めることをおすすめします。
ケアマネジャーへの相談メモ
選んだ内容をまとめました。相談のときに見せたり、送ったりできます。
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