やまねこのリハビリ・介護手帖理学療法士がひもとく、家族の安心と現場の実践ツール

親の変化に気づく
チェックリスト帰省で「あれ?」と思ったことを記録して、受診・相談で伝える

監修:やまねこ(運動器認定理学療法士・リハビリテーション科主任)

帰省したときや、ふだんの様子で「前と変わったかも」と感じたら。気のせいかどうかは、あとから見比べるとわかります。体の動き・暮らしぶり・物忘れの26項目を、見て、チェックして、記録します。前回と比べて増えた変化がグラフと表でわかり、そのまま受診や相談で伝える項目になります。診察やケアマネジャー・地域包括支援センターへの相談で見せたり、印刷したり、LINEで家族と共有したりできます。

急な変化のときは、チェックより先に

急に具合が悪くなった、意識がおかしい、胸が痛い、手足が動かしにくい、ろれつが回らないなどのときは、チェックより先に119番に電話してください。救急車を呼ぶか迷うときは、救急相談の電話(地域によって#7119)や、消防庁の救急受診アプリ「Q助」も使えます。

チェックする

チェックする26項目

ボタンを押すと、次の項目を1画面ずつ確かめていきます。厚生労働省の介護予防の基本チェックリストの領域(運動、閉じこもり、物忘れ、気分、食べること)を土台に、リハビリの現場でご家族からよく聞く変化を足して作りました。失禁が増えた、お風呂やトイレの動作に手助けが要る、身だしなみに気を使わなくなった、料理の段取りがうまくいかない、といった項目です。点数での判定はせず、前回と比べて何が増えたかを見るためのものです。

体の動き(10項目)

気づきやすい変化です。

暮らしぶり(9項目)

「年のせい」と思われて、いちばん見落とされやすい変化です。帰省したときに、家の中の様子や1日の過ごし方から気づけることがあります。

物忘れや段取り(7項目)

本人が気にしていることもあり、伝え方に迷いやすい部分です。気づいたことを記録しておくと、受診や相談のときに落ち着いて伝えられます。

理学療法士の視点から 毎日そばにいると、少しずつの変化には気づきにくいものです。逆に、たまに会うご家族は「前と違う」と気づけます。その気づきは、専門職にとって大切な情報です。ただ、受診の場では「最近どうですか」と聞かれて、うまく言葉にできないことがよくあります。日付とあわせて記録しておくと、いつごろから、どんな順番で変わってきたかが伝わります。

チェックが多いか少ないかで、状態を判定するものではありません。数は、前回と比べて変化に気づくための目安として使います。

よくある質問

なぜ、3か月ごとにチェックするのですか?

体の動きや暮らしぶりの変化は、少しずつ進むことが多く、毎日そばにいると気づきにくいものです。季節ごと(3か月に1回)くらいの間をあけて同じ項目を見直すと、前回と比べて増えた変化に気づきやすくなります。次のチェックの日は、カレンダーに登録してお知らせを受け取れます。

記録は、どこに保存されますか?

お使いの端末のブラウザの中だけに保存され、運営者を含め、外部には送られません。そのため、ブラウザの閲覧データを消すと記録も消えます。また、スマホとパソコンなど、別の端末とは自動では共有されません。家族との共有は、「LINEで送る」や印刷を使うのがおすすめです。

点数で確かめたいときは、どうすればよいですか?

このチェックは、変化に気づいて伝えるためのもので、点数での判定はしていません。物忘れについて点数で確かめたいときは、東京都が作った「自分でできる認知症の気づきチェックリスト」などがあります。どちらの場合も、気になる変化は、かかりつけの医療機関や地域包括支援センターに相談するのがおすすめです。

本人の前では話しにくいことは、どうすればよいですか?

物忘れのことなど、本人の前では伝えにくい内容もあります。受付や看護師に先に印刷した紙を渡しておく、相談の前にケアマネジャーへ送っておく、という方法もあります。本人の気持ちを大切にしながら、伝え方を工夫するのがおすすめです。

暮らしぶりの変化まで、伝えたほうがよいのですか?

「外に出かけなくなった」「面倒がるようになった」といった変化は、年のせいと思われて伝えそびれやすいことです。国の介護予防の基本チェックリストにも、外出の回数や、以前は楽にできていたことをおっくうに感じるか、物忘れを言われるか、といった質問が入っています。このチェックリストは、その領域を土台に、家族が見て気づける形にしたものです。気づいた変化は、そのまま伝えるのがおすすめです。

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出典・参考にした資料

このチェックは、気づいた変化を記録して、受診や相談のときに伝えるためのものです。判断をするものではありません。最終確認:2026年9月