やまねこのリハビリ・介護手帖理学療法士がひもとく、家族の安心と現場の実践ツール

介護サービスの
自己負担シミュレーター

困りごとから、どんなサービスがあるかを確認できます。あわせて、要支援1・2と要介護1〜5の、だいたいの月額目安(利用パターン)や、くわしい試算も出せます。

監修:やまねこ(運動器認定理学療法士・リハビリテーション科主任)

1. 基本情報

わからなければ、地域区分・所得区分とも選ばれている内容のままで大丈夫です。

2. 困りごとから、サービスを探す

当てはまるものを開くと、関連するサービスと料金の目安が出ます。ケアプランを組む前に、どんな選択肢があるかを知るためのものです。単位数は2024年度介護報酬改定の値で、1単位はお住まいの地域により10.00〜11.40円です。要支援1・2の方のデイサービス・ホームヘルプは、市区町村の「総合事業」で国が示している基準の単位数です(市区町村によって異なる場合があります)。

入浴が心配(自宅の浴槽が危ない、一人で入れない)

訪問介護(身体介護・入浴介助)

ホームヘルパーが自宅に来て、入浴を手伝います。

1回30分〜1時間で387単位

要支援1・2の方は月ごとの定額:週1回程度で1,176単位、週2回程度で2,349単位

通所介護(デイサービス)

施設に通い、そこで入浴を済ませられます。

1回7〜8時間で658〜1,148単位(要介護度による)

要支援1・2の方は月ごとの定額:週1回程度で1,798単位、週2回程度で3,621単位(要支援2の方)

福祉用具・住宅改修

浴室の手すりや、入浴用のいすなど。

関連ツール:住宅改修と福祉用具の費用

日中一人にできない、見守りが心配(家族の休息も含む)

通所介護(デイサービス)

日中を施設で過ごし、食事や他の利用者との交流もできます。

1回7〜8時間で658〜1,148単位(要介護度による)

要支援1・2の方は月ごとの定額:週1回程度で1,798単位、週2回程度で3,621単位(要支援2の方)

訪問介護

短時間、自宅に来てもらい様子を見てもらいます。

1回30分〜1時間で387単位

要支援1・2の方は月ごとの定額:週1回程度で1,176単位、週2回程度で2,349単位

リハビリを続けたい、機能を回復・維持したい

通所リハビリ(デイケア)

医師の指示のもとで、機能訓練を中心に受けられます。

1回7〜8時間で762〜1,379単位(要介護度による)

要支援1・2の方は月ごとの定額:要支援1で2,268単位、要支援2で4,228単位(同じ月にデイサービスとの併用はできません)

関連ツール:デイケア/デイサービス診断

訪問リハビリ

自宅に理学療法士・作業療法士が来て、生活動作の訓練をします。デイケアに通うのが難しい方や、実際の家の中での動作を見てほしい場合に向いています。

1回20分で308単位。40分続けて受けると616単位(要介護度による違いはありません)

要支援1・2の方は、1回20分で298単位(40分で596単位)

認知症の症状がある、目が離せない

通所介護(認知症対応の事業所を含む)

見守りと交流の場になります。

1回7〜8時間で658〜1,148単位(要介護度による)

要支援1・2の方は月ごとの定額:週1回程度で1,798単位、週2回程度で3,621単位(要支援2の方)

短期入所(ショートステイ)

数日〜施設に泊まってもらい、家族が休めます。

1泊で603〜884単位(要介護度による)

要支援1・2の方は、1泊で451単位(要支援1)・561単位(要支援2)

家族がしばらく家を空ける、介護から離れて休みたい

短期入所(ショートステイ)

1泊単位で施設に泊まれます。

1泊で603〜884単位(要介護度による)

要支援1・2の方は、1泊で451単位(要支援1)・561単位(要支援2)

家の中の移動や動作が不安(転倒が心配)

福祉用具貸与・住宅改修

手すりの設置や、レンタルできる福祉用具があります。

関連ツール:住宅改修と福祉用具の費用

医療的なケア・体調の管理が必要

訪問看護

看護師が自宅に来て、体調管理や医療的な処置を行います。

1回30分〜1時間で823単位(訪問看護ステーションの場合)

要支援1・2の方は、1回30分〜1時間で794単位

3. だいたいの月額目安(利用パターン別)

細かい回数を決める前の、ざっくりした目安です。近いパターンを見てみてください。いずれも区分支給限度基準額に収まる範囲で組んでいます。

4. くわしく試算する(ここを押すと開きます)デイサービスを週2回、ホームヘルプを週3回……のように、サービスと回数を自分で組み合わせて、月々の自己負担額を計算できます。

実際の回数はケアマネジャーと決めるものですが、細かく試算したい場合はこちらを使ってください。

次にやること

  1. 気になったサービスや利用パターンを、担当のケアマネジャー(要支援の方や、まだ担当がいない方は地域包括支援センター)に伝えて相談します。
  2. 実際のケアプランと単位数は、ケアマネジャーが本人の状態に合わせて組みます。ここでの金額はあくまで目安です。
  3. 高額介護サービス費は、初回だけ申請すればその後は自動的に払い戻される自治体が多いです。まだ申請していなければ、市区町村の窓口で確認しておくと安心です。

よくある質問

自己負担が1割・2割・3割のどれかは、どうやってわかりますか?

毎年7月ごろに市区町村から届く「介護保険負担割合証」に書かれています。前の年の所得をもとに決まり、8月1日から翌年7月31日まで使います。同じ世帯の夫婦でも、それぞれの所得によって割合が違うことがあります。

上限(区分支給限度基準額)を超えたら、どうなりますか?

超えた分は介護保険が使えず、全額(10割)が自己負担になります。ただ、実際のケアプランは、通常この範囲に収まるようにケアマネジャーが調整します。このシミュレーターで上限を超えた場合も、あわてずにケアマネジャーに相談してみるのがおすすめです。

高額介護サービス費は、自動で戻ってきますか?

初回は申請が必要です。対象になると市区町村からお知らせが届くことが多く、一度申請すれば、その後は自動的に払い戻される自治体が多いです。なお、上限を超えて全額自己負担になった分や、食費・居住費、福祉用具の購入費・住宅改修費は対象外です。

実際の請求額と、ここでの金額が違うのはなぜですか?

主な理由は3つあります。

要支援1・2の場合は、どう考えればいいですか?

要支援の方のデイサービスやホームヘルプは、市区町村が行う「総合事業」のサービスです。多くは回数ごとではなく月ごとの定額で、たとえばデイサービスを週1回程度使う場合は月1,798単位(1単位10円・1割負担なら月1,798円)が目安です。このシミュレーターでは、国が示している基準の単位数で計算しています。

なお、要介護認定を受けずに、市区町村の窓口などで行う「基本チェックリスト」で「事業対象者」と判定された方も、総合事業のサービスを使えます(デイケアなどの介護保険の予防給付は使えません)。上限は、多くの市区町村で要支援1と同じ程度です。

出典・参考にした資料

単位数と限度額は、ここに挙げた公的な資料で確かめています。ただし、実際の請求額は事業所ごとの加算や実費で変わるため、このシミュレーターの金額は目安です。正確な金額は、担当のケアマネジャーや事業所に確認するのがおすすめです。

相談メモ

特養・老健・介護医療院に入ったときの月の支払いは、介護施設の費用計算で出せます。