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福祉用具の早見表(借りる・買う・対象外)よく聞く名前から、借りる・買う・対象外を探せる一覧

監修:やまねこ(運動器認定理学療法士・リハビリテーション科主任)
公開日:2026年10月4日/最終確認日:2026年10月4日

この記事は、「ポータブルトイレは借りられる?」「T字杖は?」「シャワーチェアは?」のように、買い物やカタログで見る呼び名から、介護保険での扱いを調べたいご家族に向けた早見表です。介護保険の福祉用具は、国が種目を決めていて、借りる、買う、借りるか買うかを選べるものに分かれます。工事が要るものは住宅改修、決まった種目に入らないものは対象外(自費)です。

見方
  • 借りるレンタル
  • 選べる借りるか、買うか
  • 買う年10万円まで対象
  • 住宅改修工事費20万円まで対象
  • 対象外(自費)全額、自己負担
  • 要介護2から要支援1・2、要介護1は原則対象外(例外あり)

介護保険の自己負担は、いずれも1〜3割です。「買う」の年10万円は、1年間(4月から翌年3月)の購入費の合計です。

早見表

左が「よく聞く名前」、右が「介護保険での扱い」です。

よく聞く名前介護保険での扱い
歩く・移動
T字杖(1本の杖)対象外(自費)多点杖など(次の2行)が対象です
多点杖(3点・4点)選べる借りるか、買うか
ロフストランド・クラッチ、カナディアン・クラッチなど選べる借りるか、買うか
松葉づえ借りる購入は選べません
固定式・交互式の歩行器(車輪なし)選べる借りるか、買うか
歩行車(車輪付きの歩行器)借りる体の前と左右を囲む把手があるもの。購入は選べません
シルバーカー(手押し車)対象外(自費)体重を支える構造ではないもの
車いす(自走用・介助用・電動)借りる要介護2からクッションなどの付属品も借りる
寝る・起きる
介護ベッド(背上げ・高さ調整ができるもの)借りる要介護2からサイドレール、マットレス、ベッド用手すり(介助バー)、テーブルも借りる
一般の平らなベッド、布団対象外(自費)
エアマット(床ずれ防止用具)借りる要介護2から送風装置などを備えた空気マット、水などで圧を分けるマット
体位変換器借りる要介護2から体の下に入れて、向きを変えやすくするもの
トイレ
ポータブルトイレ買うポータブルトイレの置き場所と選び方
洋式便器の上に置く補高便座、立ち上がり補助便座買う
便器を洋式に替える工事住宅改修工事費20万円まで
自動排泄処理装置(本体)借りる要介護4から尿だけを吸引するものは要介護2から。交換できる部品は買う
お風呂
入浴用いす(シャワーチェア)買うお風呂の手すりと入浴用品の選び方
浴槽用手すり、浴槽内いす、入浴台(バスボード)、すのこ、入浴用介助ベルト買う
簡易浴槽買う空気式や折りたたみ式など、工事が要らないもの
浴室の滑り止めマット対象外(自費)
手すり・段差
床に置く手すり、突っ張り型など、工事をしない手すり借りる手すりの高さの決め方
壁にネジで取り付ける手すり住宅改修工事費20万円まで
固定用スロープ(敷居など小さな段差に、あまり動かさず使うもの)選べる借りるか、買うか
持ち運べるスロープ(可搬型)借りる購入は選べません
段差をなくす工事、引き戸への取替え住宅改修工事費20万円まで
見守り・リフト
認知症の方の見守り機器(徘徊感知機器)借りる要介護2から屋外へ出ようとしたとき、センサーで知らせるもの
移動用リフト(床走行式・据置式など)借りる要介護2から工事が要るものは対象外。つり具の部分は買う

「要介護2から」「要介護4から」の用具は、それより軽い方(要支援1・2、要介護1など)は、原則、介護保険の対象外です。ただし、状態によっては例外として借りられます(福祉用具のレンタルの記事の3章)。

くわしく知りたいとき

よくある質問

T字杖(1本の杖)は、介護保険でレンタルできますか

できません。介護保険の歩行補助つえは、松葉づえ、カナディアン・クラッチ、ロフストランド・クラッチ、プラットホームクラッチ、多点杖に限られます。1本のT字杖は対象外で、自費で購入します。

ポータブルトイレは、介護保険でレンタルできますか

できません。借りずに、買うことになっています(特定福祉用具販売)。購入費は、原則として1年間(4月から翌年3月)で10万円までが対象で、自己負担は1〜3割です。

シャワーチェア(入浴用いす)は、レンタルできますか

できません。入浴用いすは、入浴補助用具として、買うことになっています。浴槽用手すり、浴槽内いす、入浴台、すのこ、入浴用介助ベルトも、同じです。

介護ベッドは、要介護1でも借りられますか

要支援1・2と要介護1の方は、原則、対象外です。ただし、日常的に起き上がりや寝返りが難しい方などは、例外として借りられます。くわしくは、「福祉用具のレンタル(貸与)の対象と選び方」の3章にまとめています。

シルバーカーは、介護保険の対象ですか

対象外です。介護保険の歩行器は、移動時に体重を支える構造のものに限られます。荷物を運ぶためなどの手押し車は、自費で購入します。

出典・参考にした資料

この早見表は、国の公開資料(告示の定義)をもとにした一般的な内容です。実際に介護保険の対象になるかどうかは、商品の仕様や、市町村・事業所によって、扱いが違う場合があります。シルバーカーや、浴室の滑り止めマットなど、国の種目に入らないものは「対象外(自費)」としています。迷ったときは、担当のケアマネジャーや、福祉用具の事業所に確かめてください。