BBSの合計点と
カットオフ値一覧
Berg Balance Scale(Functional Balance Scale、FBS)/転倒のおそれ・最小可検変化量(測定誤差を超える変化)
BBS(FBSとも呼ばれます)の合計点を入れると、報告されているカットオフ値との関係がわかります。前回の点数を入れると、その差が測定誤差を超えているかも確認できます。14項目の点を押して、合計を自動で出すこともできます。A4の評価用紙(PDF)もダウンロードできます。入力した数値は、お使いの端末の外には送信されません。
監修:やまねこ(運動器認定理学療法士・リハビリテーション科主任)
対象:理学療法士・作業療法士などのリハビリ職、養成校の学生
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評価の14項目(各0〜4点)
点を押すと、合計が自動で計算されます。もう一度押すと取り消せます。採点の基準(時間や距離)は、公式の採点表で確認します。
未入力:14項目
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BBSのカットオフ値と、変化の目安
BBSは14項目(各0〜4点、合計56点)でバランス能力をみる検査です。点数が低いほど、転倒のリスクが上がる傾向があります。次の表は、数値を各資料で確かめてまとめ直したものです。くわしい条件は、リンク先の原典で確認できます。
| 点数 | 内容・対象 | 出典 |
|---|---|---|
| 45点以下 | 地域在住の高齢者210人を1年追った研究で、この値で二分したときの感度は、1回以上の転倒で25%、2回以上で45%。この値で「リスクが高い・低い」を分ける使い方は勧められないとされています | Muirら(2008年) 論文 |
| 45〜51点 | 8つの研究をまとめた系統的レビューで、3つの研究が示したカットオフ値の幅。転倒を予測する根拠は十分とはいえず、BBS単独で転倒のリスクを決めないよう結論されています | Limaら(2018年) 論文 |
表は横にスクロールできます
測定誤差を超える変化(最小可検変化量、95%)
前回との差がこの点数以上なら、測定のばらつきでは説明しにくい変化と考えられます。
| 対象・最初の点数 | 変化の目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 65歳以上でリハビリ中(脳卒中・パーキンソン病・最近の股関節の人工関節の手術の方を除く)・45〜56点 | 4点 | Donoghue(2009年) 論文 |
| 同・35〜44点 | 5点 | |
| 同・25〜34点 | 7点 | |
| 同・0〜24点 | 5点 | |
| 日常生活に介助が必要で、施設で暮らす高齢者 | 8点 | Conradssonら(2007年) 論文 |
BBSは「できる動作」をみる検査で、日常で実際にどう動くかとは別です。カットオフ値は対象者や研究によって違い、一つの値だけでは転倒のリスクを決められません。同じ条件で測った点数を前回と比べて、経過をみるのに向いています。
14項目と測り方の要点
- 14項目:1. 座位からの立ち上がり、2. 立位保持、3. 座位保持、4. 立位からの着座、5. 移乗、6. 閉眼での立位保持、7. 閉脚での立位保持、8. 立位での上肢の前方到達、9. 床から物を拾う、10. 左右の肩越しに後ろを振り向く、11. 360度の回転、12. 台に交互に足をのせる、13. 継ぎ足立位(タンデム立位)、14. 片脚立ち。
- 採点:各項目0〜4点で、合計56点です。時間や距離の基準は、公式の採点表のとおりに判定します。
- 記録:補助具、履物、検者をそろえて記録し、次回も同じ条件で測ります。
- 安全に配慮する:転倒のおそれがある項目は、すぐ支えられる位置で付き添います。
点数のほかに、動作の行い方を見る
片脚立位、継ぎ足(足を前後に揃えて立つ)、方向転換などは、高齢の方には難しい動作です。そのため、できたか・できなかったかだけでなく、次のことを見ます。
- どういう戦略で行っているか(手を使う、体を振る、足を踏み出すなど)
- なぜ、うまくできていないのか
- 心身機能のうち、どこが足りていないのか(筋力、関節の動き、感覚、注意など)
同じ点数でも、動作の行い方で、足りないところは変わります。点数と同じくらい、どう行っているかを記録しておくと、あとで経過を比べやすくなります。
よくある質問
BBSが45点以下だと、転倒しますか?
そうとは限りません。地域で暮らす高齢者210人を1年追った研究(Muirら、2008年)では、45点以下で分けると、転倒した人の一部しか見つけられませんでした(感度は、1回以上の転倒で25%、2回以上で45%)。一方で、点数が低いほど転倒のリスクが上がる傾向はみられました。45点前後を境目にして決めつけず、点数の段階と、ほかの評価もあわせてみるのがおすすめです。
前回より何点上がれば、変化があったといえますか?
測定誤差を超える変化の目安(最小可検変化量、95%)は、最初の点数によって違います。65歳以上でリハビリ中の118人(脳卒中・パーキンソン病・最近の股関節の人工関節の手術の方を除く)の研究(Donoghue、2009年)では、最初が45〜56点で4点、35〜44点で5点、25〜34点で7点、0〜24点で5点でした。日常生活に介助が必要で、施設で暮らす高齢者の研究(Conradssonら、2007年)では8点でした。
日本語版のBBSは信頼できますか?
日本語版を使った研究(Matsushimaら、2014年)では、バランスに問題のある患者33人で、検者間の一致度(ICC)が0.93、同じ検者で繰り返したときの一致度が0.98と、高い値でした。
出典・参考にした資料
- Berg KO, et al. Measuring balance in the elderly: validation of an instrument. Can J Public Health. 1992;83 Suppl 2:S7-11.:BBSの妥当性の研究(高齢者113人、脳卒中70人など) 論文
- Muir SW, et al. Use of the Berg Balance Scale for predicting multiple falls in community-dwelling elderly people: a prospective study. Phys Ther. 2008;88:449-459.:45点以下の感度、点数ごとの転倒のリスクの段階 論文
- Lima CA, et al. The Berg Balance Scale as a clinical screening tool to predict fall risk in older adults: a systematic review. Physiotherapy. 2018;104:383-394.:カットオフ値45〜51点、単独で使わないこと 論文
- Donoghue D, Stokes EK. How much change is true change? The minimum detectable change of the Berg Balance Scale in elderly people. J Rehabil Med. 2009;41:343-346.:最初の点数ごとの最小可検変化量 論文
- Conradsson M, et al. Berg balance scale: intrarater test-retest reliability among older people dependent in activities of daily living and living in residential care facilities. Phys Ther. 2007;87:1155-1163.:8点 論文
- Matsushima M, et al. Reliability of the Japanese version of the Berg balance scale. Intern Med. 2014;53:1621-1624.:日本語版の信頼性 論文
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