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変形性膝関節症と家でできる運動病態の基本、筋トレ、ストレッチ、暮らしの工夫

監修:やまねこ(運動器認定理学療法士・リハビリテーション科主任)
公開日:2026年10月1日/最終確認日:2026年10月2日

この記事は、医療機関で変形性膝関節症と言われた高齢の方と、そのご家族に向けて書きました。診てもらったあと、家での毎日をどう過ごせばよいか、迷う方は少なくありません。

内容は、家でできる筋トレとストレッチ、痛みがあるときの運動の始め方、立ち座りや階段などの暮らしの工夫が中心です。

膝の痛みの原因は、変形性膝関節症のほかにもいろいろあります。まだ受診していない方や、原因がはっきりしていない方は、先に整形外科で診てもらうのがおすすめです。受診の目安は、次の章にまとめました。

運動の種類や強さは、膝の状態によって人それぞれです。ご本人に合う方法は、医師やリハビリ専門職に確認するのがおすすめです。

この記事のポイント
  • 膝の痛みの原因は変形性膝関節症のほかにもある。まだ受診していないときは、先に整形外科で診てもらう
  • 膝に変形があっても、7〜8割の人は痛みを生じないとされる。痛みを「年のせい」とあきらめなくてよい
  • 変形性膝関節症の多くはO脚の変形を伴い、膝の内側に負担がかかりやすいとされる。足底板などで、体重のかかる位置を変える方法がある
  • 家での運動の基本は、太ももなどの筋トレと、ストレッチ。痛みがあるときは、膝を動かさずに太ももの前に力を入れる運動から始める方法がある
  • 筋トレは息を止めず、ゆっくり。ストレッチは反動をつけず、痛みや辛さを感じる強さまで伸ばさない。痛みや疲れを感じたら、すぐ中止する
  • 運動の強さや種類は、痛みが強い方、動きが悪い方ほど、理学療法士や医師に相談して決めるのがおすすめ
  • 家族の役割は、運動をさせることではなく、続けやすい雰囲気と、暮らしやすい環境づくり

1. まだ受診していないときは、整形外科へ

膝の痛みの原因は、変形性膝関節症のほかにもいろいろあります。原因は、診察や検査を受けて分かるものなので、ご家族が診断をする必要はありません。まずは整形外科を受診するのがおすすめです。どこに行くか迷うときは、かかりつけの医師に相談してもかまいません。

すでに変形性膝関節症と言われている方は、4. 家でできる筋トレとストレッチからお読みいただけます。

受診のときは、ご本人から次のことを聞いておくと、メモになります。メモは「あるとよい」という程度のものです。

居間のテーブルで、膝に手をそえた高齢の女性に、娘が隣に座ってノートを手に話を聞いている
いつから、どんなときに痛むのかを聞くと、受診のときのメモになります
次のようなときは、様子を見すぎずに、早めに整形外科を受診しましょう。
  • 膝が腫れている、熱をもっている、赤くなっている
  • 突然痛くなった、または痛みがひどい
  • 発熱がある、または突然具合が悪くなった感じがする
  • 転んだりぶつけたりしたけがのあとに、膝の強い痛みがある、膝を曲げられない、痛くて足に体重をかけられない(骨折の可能性が高まる所見とされています)

この目安は、安全のためのものです。当てはまるかどうか迷う場合も、ご家族の判断で原因を決めず、医療機関に相談するのがおすすめです。

2. 変形性膝関節症とは

膝の軟骨が少しずつ減って、膝の形が変わったり、骨がこすれたりして、痛みが出る病気です。痛みのほかに、膝に水がたまる、こわばる、といった症状が出ます。

かかる人は、男女比がおよそ1:4で女性に多く、高齢になるほど増えるとされています。原因は、関節の軟骨の老化によることが多く、体重や体質(遺伝)も関わるとされています。けがや感染のあとに起こることもあります。ご本人やご家族の、日ごろの過ごし方が悪かったから、というものではありません。

症状の進み方

時期主な症状
初期立ち上がりや歩きはじめなど、動作の始めだけ痛む。休めば痛みがとれる
中期正座や、階段の昇り降りが難しくなる
末期安静にしていても痛い。変形が目立ち、膝がまっすぐ伸びにくく、歩くのが難しくなる

これは進み方の目安で、全員がこのとおりに進むわけではありません。診断は、医療機関での問診と診察、X線(レントゲン)検査で行われます。必要に応じて、MRI検査が行われることもあります。

変形があっても、痛みをあきらめなくてよい

大切なのは、膝に変形があっても、7〜8割の人は痛みを生じないとされていることです。「変形しているから痛いのは仕方ない」と決めつけず、痛みがあるときは、医療機関に相談してよいものです。

3. O脚・X脚と膝の変形

変形性膝関節症では、膝の形だけでなく、脚の形が変わってくることがあります。脚の形は、膝のどこに負担がかかるかに関わるので、知っておくと、受診のときの説明が聞き取りやすくなります。

O脚とX脚

正面から見た3人の脚。左はふつうの脚。中央は膝のあいだが離れたO脚で、オレンジの楕円が脚の形を示している。右は足首のあいだが離れたX脚で、オレンジの交差する線が脚の向きを示している
左から、ふつうの脚、O脚(膝と膝のあいだが離れる)、X脚(足首と足首のあいだが離れる)。オレンジの線は、股関節から足首までの脚の向きを示しています
脚の形見た目負担がかかりやすいところ
O脚(内反膝)両足をそろえて立つと、膝と膝のあいだが離れる膝の内側
X脚(外反膝)膝と膝はつくのに、足首と足首のあいだが離れる膝の外側

変形性膝関節症では、O脚が多い

変形性膝関節症は、膝の内側が傷む「内側型」が多く、その多くはO脚の変形を伴うとされています。O脚になると、体重のかかる位置が膝の内側へずれて、内側に負担が集中しやすくなるとされています。痛みも、はじめは膝の内側に出ることが多いとされています。

新潟県の住民健診で20年あまり続けられた調査では、はじめの検査でO脚の傾きが強かった人ほど、のちに膝の変形が強くなっていたと報告されています。O脚の傾きは内側型の、X脚の傾きは外側型の悪化に関わるという報告もあります。進んでくると、歩くときに膝が外側へ揺れることもあります。

ご家族が気づけること

次のようなことに気づいたら、受診のときに医師に伝えるのがおすすめです。

脚の形に合わせた対策

脚の形は、医療機関で、診察やX線(レントゲン)検査を受けて確かめるものです。そのうえで、次のような対策がとられることがあります。

X脚の場合は、負担がかかりやすいのが膝の外側になります。どの足底板や装具が合うかは、脚の形や痛む場所で変わるので、医師やリハビリ専門職に確認するのがおすすめです。脚の形を、家でマッサージや市販の道具で直そうとするより、まず医療機関で相談すると安心です。

4. 家でできる筋トレとストレッチ

変形性膝関節症の運動の基本は、膝を支える太ももなどの筋肉を鍛える筋トレと、固くなった筋肉を伸ばすストレッチです。痛いからといって膝をまったく動かさないでいると、筋肉が弱って膝の負担が増え、さらに動かしにくくなる「悪い循環」に入りやすいとされています。

運動を始める前に
  • 痛みや疲労感を感じたら、すぐに中止する
  • 強度を高めた運動は、理学療法士や医師に相談してから行う
  • 動きが悪い方や、痛みが強い方も、先に理学療法士や医師に相談する

筋トレとストレッチ、共通の注意点

痛みの有無にかかわらず、運動のときに気をつけたい、一般的な注意点です。

筋トレのとき

ストレッチのとき

痛みがあるときは、膝を動かさない筋トレから

痛みがあるときは、膝の曲げ伸ばしをせずに、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)に力を入れる運動から始める方法があります。強度の低い運動は、次のように行います。

ベッドの上で脚を伸ばして座り、片方の膝の下に丸めたクッションを入れている高齢の女性
膝の下に丸めたクッションを置き、膝の裏で押しつけるように、太ももの前に力を入れます

ベッドの上で過ごす時間が長い方も、寝たままでも行える形があるか、専門職に相談できます。

膝を支える筋トレ

筋トレは、太ももの前、外側、裏側、足全体の4か所が基本です。それぞれに、強度の低い運動と、強度を高めた運動があります。強度を高めた運動は、専門職に相談してから行うのがおすすめです。

鍛える場所強度の低い運動強度を高めた運動
太ももの前膝の下のクッションを押しつける浅く腰かけ、膝がまっすぐになるまで持ち上げる
太ももの外側横向きに寝て、上の足を真上に持ち上げる四つ這いで、片足を外側に持ち上げ、胸へ引きつける
太ももの裏仰向けで膝を立て、お尻を持ち上げる同じ動きを、片足で行う
足全体両手をテーブルや椅子に置いて、お尻をおろして戻す片手で支えて行う
いすに浅く腰かけ、片方の膝をまっすぐに伸ばして持ち上げている高齢の女性と、しゃがんで見守る理学療法士
強度を高めた運動は、理学療法士や医師に相談してから行うのがおすすめです
ベッドの上で横向きに寝て、上になった脚を持ち上げている高齢の女性
太ももの外側(強度の低い運動):横向きに寝て、上の足を無理のない高さまで持ち上げ、ゆっくり戻します
ベッドの上で仰向けに膝を立て、お尻を持ち上げている高齢の女性
太ももの裏とお尻(強度の低い運動):仰向けで膝を立て、お尻を持ち上げて、肩・腰・膝が一直線になるところで保ちます
テーブルに両手を置いて体を支え、膝を浅く曲げている高齢の女性
足全体(強度の低い運動):両手でテーブルを支え、背中を丸めずに、お尻をゆっくりおろして戻します

回数の目安は、各3秒ずつ、1セット15〜20回、2〜3セットです。実際の回数は、痛みや疲れの具合で変わるので、専門職に決めてもらうのがおすすめです。

ストレッチ

ストレッチは、膝の曲がり、太ももの裏、ふくらはぎ、太ももの内側、太ももの前の5つが基本です。時間の目安は、膝の曲がりを良くするストレッチが5秒、そのほかは30秒です。図の赤い部分が、伸びるところです。

ベッドの上で脚を伸ばして座り、片方の膝を曲げてすねに手を添えている高齢の女性
膝の曲がりを良くするストレッチ:かかとをつけたまま膝を曲げ、曲がったところで5秒保ちます
ベッドの端に座り、片脚を伸ばして上体を前に倒し、太ももの裏を伸ばしている高齢の女性
太ももの裏のストレッチ:背すじを伸ばしたまま上体を前に倒し、30秒保ちます
椅子の背もたれに両手を置き、後ろ脚を伸ばしてかかとを床につけ、ふくらはぎを伸ばしている高齢の女性
ふくらはぎのストレッチ:前の膝を曲げ、後ろ脚のかかとを床につけたまま、30秒保ちます
真上から見た、ベッドで仰向けに寝て、片方の膝を外へ倒して太ももの内側を伸ばしている高齢の女性
太ももの内側のストレッチ:仰向けで片方の脚を外へ倒し、30秒保ちます。反対側の足は伸ばします
ベッドで横向きに寝て、上の脚の膝を曲げて足首を後ろからつかみ、太ももの前を伸ばしている高齢の女性
太ももの前のストレッチ:横向きに寝て、膝を曲げてかかとをお尻に近づけ、太ももを体の後ろへ軽く引いて30秒保ちます。反対側の足は伸ばします

続けるための工夫

運動は、「やらなければいけない課題」にすると、続きにくいものです。ご本人の毎日の流れ(お風呂、朝の身じたく、好きな番組の時間など)に合わせて、組み込める形を考えるのがおすすめです。歩くときは、歩き出す前に、その場で足踏みをしてからにするのがおすすめです。毎日の歩数を記録するのも、続けるための一つの方法です。

理学療法士の視点から

膝の痛みの運動は、基本的に、筋トレとストレッチです。痛みがある方には、膝を曲げ伸ばししないで、太ももの前に力を入れる運動(パテラセッティング)から始めることがあります。どの運動から始めるかは、膝の状態で人それぞれなので、実際の動きを見てもらうのがおすすめです。

現場でよく出会うのは、痛みをかばって膝を動かさなくなり、歩く量や出かける機会が、少しずつ減っていく方です。ご家族が「痛いなら休んでいて」と先回りして用事を引き受けると、ご本人の役割が減ってしまうことがあります。続けたいことを聞いて、どうすれば安全に続けられるかを、リハビリ専門職と一緒に考えるのがおすすめです。

もう一つ多いのが、「年のせいだから」と受診を後回しにして、いつもどおり動き続けている方です。腫れや熱があるときは、年のせいと決めつけず、整形外科を受診するのがおすすめです。「一度、見てもらおうか」と、ご家族から声をかけてみてもよいと思います。

5. 暮らしの工夫(場面別)

高い段差の昇り降りや、低いいすからの立ち上がりは、膝への負担が大きいとされています。ご本人が家での役割や好きなことを続けられるように、場面ごとに、ご家族と一緒に考えられる工夫をまとめました。膝を冷やさないこと(保温)や、体重が増えすぎないようにすることも、生活の指導の一つに挙げられています。体重については、減らし方を含めて、医師や専門職に相談できます。

階段の足の出し方や、杖を持つ手などは、一般的な方法です。膝の状態や痛む場所は人によって違うので、リハビリ専門職や医師の指導が最優先です。一つのやり方に決めず、実際の動きを見てもらうのがおすすめです。

立ち座り

低いいすやソファからの立ち上がりは、膝に負担がかかるとされています。いすの高さや、立つときにつかまれるものがあるかを見直すのも、一つの方法です。高さは、ご本人の体格や痛みで変わるので、立ち上がりの様子をリハビリ専門職に見てもらって決めると安心です。

ダイニングで、テーブルに手をついていすから立ち上がろうとしている高齢の女性。隣で娘が見守っている
立ち上がるときに、つかまれるものがあるか、いすの高さが合っているかを見直します

くわしくは、いす・ベッドからの立ち上がりの介助と、家の中の転倒を防ぐ工夫にまとめています。

階段

階段は、膝に負担を感じやすい場所です。一般的な方法として、昇るときは痛くない足から、降りるときは痛い方の足から出す、というものがあります。手すりがあると、体を支えやすくなります。

くわしくは、階段の上り下りが不安になったらをご覧ください。

歩くとき・外出

外出で杖を使う場合は、一般に、痛みがある側と反対の手で持つと有効とされています。杖の長さは杖の長さの合わせ方と選び方、歩行器は歩行器の種類と選び方、靴は高齢の方の靴の選び方にまとめています。膝の内側に体重がかかって痛い方には、靴の中に入れる足底板(インソール)で、体重のかかる位置を変える方法もあります。

玄関など、高い段差の昇り降りは、膝への負担が大きいとされています。簡易的な手すりを付けたり、スロープを置いて段差をなくしたりする方法があります。玄関の上がり框の段差をどうする?をご覧ください。

トイレ・お風呂

洋式のトイレを使うことは、日本整形外科学会のページでも、生活の指導の一つに挙げられています。立ち座りがつらいときは、手すりなどの道具で支える方法があります。くわしくは、トイレの手すりの付け方、手すりの高さの決め方、ポータブルトイレの置き場所と選び方、お風呂の手すりと入浴用品の選び方をご覧ください。

家の工事や福祉用具の費用を調べるときは、下のツールも使えます。

関連ツール 住宅改修と福祉用具の費用 手すりや段差の工事、福祉用具の、自己負担の目安がわかります。

正座や、しゃがむ動作

正座などを無理に行うと、痛みが強くなることがあるとされています。しゃがんで膝が痛いときは、まず片膝をつく方法があります。床での暮らしが長い方は、いすを使う場面を一部に取り入れる方法もあります。どこまで変えるかは、ご本人の暮らしや気持ちを大切に、専門職に相談して決めるのがおすすめです。

6. 受診したあとに受けられること

受診したあとは、診察の結果とご本人の状態に合わせた治療が行われます。変形性膝関節症の治療は、大きく保存療法と手術療法に分けられるとされています。

保存療法

手術療法

保存療法で効果が出ない場合に、手術が検討されます。手術には、関節鏡視下手術、高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術などの種類があります。どの方法がよいかは、膝の状態やご本人の希望、暮らし方によって違います。医師とよく相談して決めていきます。

外来・訪問・通所のリハビリの違いは訪問リハビリと通所リハビリ(デイケア)の違いと選び方、外来リハビリの期限については外来リハビリの期限を過ぎたらどうなる?にまとめています。

7. 家族ができる関わり

ご家族がいちばん力になれるのは、ご本人が「痛い」「手伝ってほしい」と言いやすい雰囲気をつくることです。痛みを我慢してしまうと、動く範囲がせまくなりやすいためです。「最近、膝の調子はどう?」と声をかけたり、受診に付き添ったりすることは、ご本人の安心につながります。

介護用ベッドの上で上体を起こした高齢の女性に、ベッドの脇のいすに座った息子が、膝のぐあいを聞いている
ベッドの上で過ごす時間が長い方にも、膝の痛みについて、まず話を聞くことから始めます

運動は、ご家族が「やらせる」ものではありません。ご本人のペースで、続けやすい形を一緒に考えるのがおすすめです。気になることは、リハビリ専門職や医師に一緒に聞いてみるのも一つの方法です。痛みが強い日は、休んでもかまいません。

ご本人が、これからも続けたいこと(日課や趣味、家での役割)を聞いて、それを安全に続ける工夫を、専門職と一緒に相談するのもおすすめです。「痛いなら階段は使わないで」「正座は絶対にだめ」と禁止するのではなく、どうすれば負担を減らして続けられるかを考えます。

また、痛みの原因をご家族で診断すること、インターネットで調べた運動をご本人に勧めることは、しなくてよいことです。運動や体重のことは、医師やリハビリ専門職にお任せしてよい部分です。

よくある質問

膝が痛いときは、何科に行けばよいですか

整形外科を受診するのがおすすめです。
とくに、膝が腫れている、熱をもっているときは、整形外科を受診しましょう。どこに行くか迷うときは、かかりつけの医師に相談してもよいものです。

膝が痛いときも、運動したほうがよいですか

痛みがあるときは、膝を動かさずに太ももの前の筋肉に力を入れる、強度の低い運動から始める方法があります。
痛みや疲労感を感じたら、すぐに中止します。動きが悪い方や痛みが強い方は、理学療法士や医師に相談するのがおすすめです。ご本人に合う運動も、専門職に確認するのがおすすめです。

筋トレのとき、力を入れる瞬間に息を止めてもよいですか

息をこらえないように、注意が必要とされています。息をこらえると、血圧が急に上がることがあるためです。
力を入れるときも、自然に呼吸を続けながら、ゆっくり行うのがおすすめです。

ストレッチは、痛くなるまで伸ばしたほうが効きますか

いいえ。痛みや辛さを感じる強さのストレッチは、逆効果とされています。
呼吸を止めずに、無理のない範囲でゆっくり行うのがおすすめです。痛みのない側の膝も、同じようにストレッチします。

正座は、しないほうがよいですか

正座を無理に行うと、痛みが強くなることがあるとされています。日本整形外科学会のページでも、生活の指導の一つとして、正座を避けることが挙げられています。
ただし、ご本人の暮らし方もあるので、どうしても必要な場面での工夫は、リハビリ専門職や医師に相談できます。

杖は、どちらの手に持てばよいですか

痛みがある側と反対の手で持つと有効とされています。
膝の状態や痛む場所は人によって違うので、リハビリ専門職や医師の指導が最優先です。長さの合わせ方は、記事「杖の長さの合わせ方と選び方」にまとめています。

膝の形が変わっていると、必ず痛みますか

必ず痛むわけではありません。膝に変形があっても、7〜8割の人は痛みを生じないとされています(新潟県の住民健診の調査)。
変形があるから痛いと決めつけず、痛みがあるときは、医療機関で相談してよいものです。

出典・参考にした資料

この記事は一般的な内容です。診断や治療の代わりにはなりません。運動の内容や強さは、膝の状態によって異なります。最新の情報や、ご本人の状態に合う方法は、医療機関やリハビリ専門職でご確認ください。